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研修医必携!臨床で役立つおすすめ医学書7選

研修医におすすめの医学書
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  • 研修医になったらどんな参考書を買ったらいいの?
  • 初めての病棟業務・救急・当直が不安…
  • どの診療科に進むにしても役立つ、おすすめの医学書が知りたい!

研修医生活が始まると、病棟業務、救急対応、当直など、多岐にわたる業務をこなす必要があります。

特に初期研修の1年目は、まだ診療の基本すら手探りの状態です。このとき、役立つ医学書を持っているかどうかで業務効率や患者対応の質が大きく変わります。

この記事では、腎臓内科医のRIN先生に研修医におすすめの本を紹介して頂きます。医学書選びの参考にしていただければ幸いです。

Dr.RIN

こんにちは!都内の大学病院で後期研修をしているRINです。私が2年間の初期研修で「本当に使える!」と実感した医学書を7冊紹介します。

はじめに

初期研修医の頃を振り返ると、日々の診療業務に追われ、医学書選びに悩んだ経験を鮮明に思い出します。その頃は、どんなに分厚くて立派な専門書があっても、現場で手軽に使えないものは持ち歩かなくなってしまう、そんなジレンマに苦しんでいました。

本記事では、忙しい研修医生活に寄り添う形で、持っておくと便利な医学書を7冊ご紹介します。内科診療の基本から感染症対策、輸液の基礎や心電図の読影方法まで、どれも現場ですぐ役立つ内容ばかりです。また、医学書を選ぶ際のポイントや、効率的な活用方法についても解説します。

これから研修医生活をスタートさせる皆さんが、自信を持って患者さんと向き合えるよう、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

研修医が医学書を選ぶうえで大切なこと

医学書を選択する際のポイントを解説します。

1冊ですべてをカバーできない

初期研修医が直面するのは、内科、外科、救急など多岐にわたる領域です。そのため、1冊の医学書ですべてを網羅するのは難しいという現実があります。それぞれの分野に特化した書籍が必要であり、場面ごとに適切な本を使い分けるのが賢明です。

例えば、内科では「内科レジデントの鉄則」のように、診療の基本から実践的な対応までカバーした本が重宝します。一方で、感染症に特化した本や、心電図の解釈を専門に扱った本も必要となる場面が多くあります。

“薄め”または”マニュアル形式”の本が便利

日常業務では、ポケットに入るサイズの本や、手早く情報を引き出せるマニュアル形式の書籍が特に役立ちます。当直中や外来の合間に、すぐに調べられる書籍は、忙しい研修医にとっての必需品です。

例えば、「感染症プラチナマニュアル」はその好例です。ポケットに入るサイズながら、抗菌薬の選択や投与期間などを瞬時に確認できるため、現場で重宝します。こうしたコンパクトな本は、患者対応のスピードアップに直結します。

迷ったら先輩の実践的おすすめ

どの本を選ぶべきか迷った場合、指導医や先輩のおすすめを参考にするのが確実です。実際に使用され、評価された本は、実践的かつ現場での信頼度が高いからです。

特に、新しいガイドラインやエビデンスに基づいた内容が含まれている書籍は、現場での対応に役立つことが多いです。また、先輩たちの経験談を聞くことで、より現場感のあるアドバイスを得ることができます。

これだけは持っておきたい!おすすめ医学書7選

研修医におすすめの本として、7つの医学書を厳選しました。

1. 内科レジデントの鉄則

初期研修医にとって最も定番の内科マニュアル。疾患ごとの診療の流れが整理され、特に病棟業務や当直時に頼れる一冊です。

電解質異常や酸素療法、ステロイド換算など、研修医が遭遇しやすい臨床問題について実践的な解説が豊富。手元に置いておけば、困ったときの即戦力になります。

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2. 感染症プラチナマニュアル

感染症診療の実践的アプローチをまとめた携帯しやすいマニュアル。抗菌薬のスペクトラムや投与期間、起因菌と治療方針が簡潔に整理されています。

感染症領域が苦手な研修医でも、必要な情報をすぐに引き出せる構成が魅力です。当直や病棟業務中に携帯しやすく、病棟業務や当直時の強い味方になります。

3. 「型」が身につくカルテの書き方

SOAP形式や問題リスト法といったカルテ記載の基本を習得できる実践書。整理されたカルテを書くことで、コンサルトの質が向上し、指導医や看護師との連携がスムーズになります。

カルテの「型」を身につけることで、診療の組み立て方も自ずと論理的になるため、研修医の早い段階で取り組む価値が高い一冊です。書き方の”型”を覚えることで、業務効率も飛躍的に上がります。

4. レジデントのための これだけ輸液

輸液設計の基礎から応用までをわかりやすく解説した書籍。生理食塩水や乳酸リンゲル液の違い、患者の病態に応じた適切な輸液管理の考え方が学べます。

輸液オーダーの根拠を持って判断できるようになり、「とりあえず生食1L」というオーダーから卒業する手助けになります。

5. 竜馬先生の血液ガス白熱講義150分

血液ガス(ABG)の読み方を短時間で学べる入門書。A-aDO2やアニオンギャップ、代償計算などの基本を、丸暗記ではなく「なぜそうなるのか?」の視点から理解できます。

救急やICUのローテーション前に読んでおくと、実践での理解度が格段に向上します。現場での即応力を高めるため、研修医1年目から持っておきたい一冊です。

6. レジデントのための これだけ心電図

心電図(ECG)の基本所見を短時間で学べる入門書。急性冠症候群、不整脈、電解質異常による波形変化など、見逃せない所見を素早く判断するコツが身につきます。

重要なポイントがシンプルにまとめられており、分厚い専門書よりも手軽に学べるため、研修医生活の早い段階で役立つ一冊です。

7. ホスピタリストのための内科診療フローチャート

病院総合診療医(ホスピタリスト)向けに作られた、実臨床で役立つエビデンスガイドブック。診療の流れをフローチャート形式で示し、大まかな流れから細かいポイントまで確認できます。

かなりのボリュームですが、総合診療やプライマリケアを志向する研修医にとって、診療の幅を広げるうえで非常に役立つ一冊です。

医学書を効果的に使うコツ

日々の業務で医学書を上手に活用する方法を紹介します。

目次・索引をフル活用する

研修医生活では時間に追われる場面が多く、必要な情報を素早く見つけるスキルが求められます。どの書籍にも目次や索引が付いているため、まずはこれらを徹底的に活用しましょう。何がどこに載っているかを把握しておくと、診療中でも迷わず必要な箇所を引き出せます。

実際の患者で使いながら学ぶ

医学書は読むだけでなく、実際の診療で活用することで真価を発揮します。担当患者の病態に基づき、疑問点をその場で本から調べ、上級医と相談することで理解が深まります。このプロセスを繰り返すことで、知識が定着し、現場対応力も向上します。

同期や先輩と情報を共有する

同じ書籍を使っている同期や先輩との情報交換も重要です。「このページの説明がわかりやすかった」「〇章の内容が役立つ」といった意見を共有することで、効率的に活用できます。また、同じ本を持っていると勉強会を開催する際にも便利です。

定期的に復習する

一度読んで終わりではなく、定期的に復習する習慣をつけることが大切です。診療中に調べた内容や、疑問に感じた箇所を振り返り、知識として整理しておくと、次回以降の診療でスムーズに活用できます。

よくある質問・悩み

研修医時代に疑問に感じたことをまとめました。

Q1. これ以外にも多数紹介されている医学書があります。どこまで買うべき?

まずは、頻繁に使う分野の書籍を1〜2冊ずつ揃えるのがおすすめです。例えば、内科診療に特化した本や、感染症対策のマニュアル本など、日常診療で役立つものから優先して購入すると良いでしょう。研修が進むにつれて、自分の専門分野や興味に応じて必要な書籍を買い足す形で揃えていけば失敗しにくいです。

Q2. ガイドラインや大部の専門書はいつ読めばいい?

初期研修医の間は、薄めのマニュアル本をフル活用するのが基本です。ガイドラインや分厚い専門書に取り組むのは、専門科目を選択したタイミングや後期研修以降が適しています。それまでは、診療の流れや基本的な知識を効率的に身につけることに集中しましょう。

Q3. 医学書を買う予算はどのくらい見積もればいい?

1冊あたりの価格は2,000円〜5,000円程度のものが多いです。初期研修の段階では、1万円前後の予算で複数冊揃えると十分対応できます。高額な専門書に関しては、図書館で借りる、先輩から譲り受けるといった方法を検討しても良いでしょう。

まとめ & 新研修医へのメッセージ

今回ご紹介した医学書7選は、どれも研修医が実際の現場で役立つ内容が詰まった定番の書籍です。

  • 「内科レジデントの鉄則」や「感染症プラチナマニュアル」は、診療の基本や日常業務での即応力を高めてくれる一冊。
  • 「型が身につくカルテの書き方」は、カルテ記載のスキルアップに役立ち、指導医や看護師との信頼構築をサポート。
  • 「これだけ輸液」や「血液ガス白熱講義150分」、「これだけ心電図」は、基礎から応用までを短時間で習得でき、初期研修の段階で確かな実力を養う助けとなります。

書籍を選ぶ際は、まずは日常業務で頻繁に使う分野から揃え、必要に応じて徐々に買い足していくのがおすすめです。

初期研修は忙しい日々の連続ですが、その分、吸収できる知識や経験の量も膨大です。今回ご紹介した書籍を活用しながら、患者さんと真剣に向き合い、学びの多い研修医生活を送ってください。

医学書はあくまで道具の一つ。大切なのは、現場で得た経験や上級医とのディスカッションを通じて、自分なりの診療スタイルを築いていくことです。

Dr.RIN

ご清覧いただきありがとうございました。皆さんの研修医生活が実り多いものとなるよう、心から応援しています!

Dr.うーろん

RIN先生ありがとうございました。「医学電子書籍サービスの比較」や「医学書を安く購入するコツ」を解説した記事もあるので、ご参考いただければ幸いです。

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