皆さんは、臨床支援アプリHOKUTOをご存じですか。
HOKUTOは、日常診療に必要な調べものや、計算機能を搭載。「ちょっと痒い所に手が届く」アプリです。
- 臨床で役立つ、おすすめのアプリを知りたい!
- HOKUTOでポイントが貯まる?
- HOKUTOの招待コードはどこで確認できる?
完全無料で使えるので、お試しにダウンロードして損はありません。しかも招待コードを利用すれば、1,500円分のAmazonギフト券がもらえる紹介キャンペーンも実施中です。
医師のポイ活・お得情報を発信している、泌尿器科医うーろんです。2023年から、何とHOKUTOでもポイントも貯まるようになりました!
この記事では、臨床支援アプリHOKUTOの便利な機能とその使い心地を紹介します。
HOKUTOのアプリは、下記からダウンロードできます。私の紹介コードでよければ、RAJX5をお使いください。
HOKUTO紹介コード
RAJX5
株式会社HOKUTOが開発
臨床支援アプリ「HOKUTO」は、株式会社HOKUTOによって開発されました。会社の概要をまとめてみます。
株式会社HOKUTO
設立 | 2016年3月 |
資本金 | 1億円 |
沿革 | 2018年1月 HOKUTO resident 開発 2019年11月 臨床支援アプリHOKUTO開発 2021年11月 医師会員数3万人突破 2021年12月 総額8.25億円の資金調達 2022年5月 医師会員数5万人突破 2024年2月 医師会員数10万人突破 |
HOKUTOは、IT技術で医療業務の負担軽減を目指す、スタートアップ企業です。取締役には医師も在籍しており、実臨床に即した製品開発に取り組んでいます。
HOKUTOのメイン事業は次の3つです。
HOKUTO | 臨床支援アプリ |
HOKUTO resident | 研修医口コミアプリ |
HOKUTO Marketing Solution | 製薬会社の医薬品プロモーション支援 |
事業収益は、プロモーション支援に見込まれています。HOKUTOにとっても、医師会員数の増加が、今後の事業拡大の鍵になりそうです。
実際にHOKUTOの登録キャンペーンも、度々強化されています。
2024年2月時点で、HOKUTOの医師会員数は10万人。2年で倍になっており、その急成長ぶりが伺えます。
m3やケアネットのような事業モデルとなれば、ポイント提供も始まるのではないかと淡い期待を寄せていたところ、2023年10月3日、ついにポイントが付くようになりました。
HOKUTOの機能|日々の業務を手厚くサポート
臨床支援アプリHOKUTOには、様々な情報収集・検索・計算機能が満載。スマホにアプリを入れておけば、ちょっとした調べ物に便利です。
外来や救外、病棟など、医局に戻る暇がないときにも重宝します。
アプリで利用できる機能はこちら。
- 論文要約AI
- 薬剤情報
- 表・計算
- 抗菌薬
- レジメン
- ERマニュアル
- CTCAE
- Clavien Dindo分類
- Up To Date
ホーム画面に並ぶ10の機能の中で、Up To Dateは外部サイトへのリンクです。
「論文要約AI」で簡単に検索
話題のAIの機能を駆使した、論文検索機能です。
キーワードを入れるだけで、AIが論文を探して、要約までしてくれます。しかも、英語論文を自動で和訳する優れもの。調べる時間がないときに、便利です。
「薬剤情報」で添付文書を素早く確認
外来中に、次のようなお願いをされたことはありませんか。
「あの黄色くて細長い薬は余ってるから、今日はいらないよ」
これ結構ストレスなんですよね。薬剤師に聞けばすぐ教えてくれますが、忙しい外来中だとそれすらも手間です。
HOKUTOの検索機能で薬剤名を入力すれば、添付文書に加え薬剤の画像も表示。スマホを見せながら、「ああベタニスですね」と一緒に確認が取れます。
HOKUTOの薬剤名検索では、インクリメンタルサーチを採用。文字を入力するごとに検索結果が更新されるので、目的の薬剤を素早く見つけられます。
「表・計算」では各種スコアリングも充実
臨床に役立つ計算ツール・スコアリングを完備。m3.com電子書籍アプリ内の機能、「医療用計算ツール」と似ています。
各種疾患のスコアもある分、HOKUTOの方がより充実。逆に数が多すぎて、どの計算式があるのか瞬時には分かりにくいというデメリットはあります。
参考までに、m3.com電子書籍アプリの計算機能と比較してみました。
m3.com電子書籍アプリの計算機能 | HOKUTOでの採用 |
Posm,OG(Osmolar gap)の計算 | 〇 |
FENa(Na排泄分画)の計算 | 〇 |
FEk(K排泄分画),TTKGの計算 | 〇 |
高Na血症での水分欠乏量の計算 | × |
インスリンインデックス(I.I)の計算 | 〇 |
インスリン抵抗性指標の計算 | 〇 |
推算GFR(eGFR)の計算 | 〇 |
Ccrの計算 | 〇 |
Ccrの計算(血清Crからの推測) | 〇 |
西暦和暦変 | 〇 |
CCrやγ計算はもちろん、泌尿器科分野ではD’Amico分類やIPSSも便利です。2023年にはRAPNでよく使うRENALスコアも導入されました。
HOKUTOでは、利用者から「追加して欲しい機能」を募集しており、次々とアップデートされています。
「抗菌薬」で腎機能低下時の投与量を確認
腎機能別の抗生剤投与量を参照することができます。
サンフォード感染症治療ガイドと、薬剤性腎障害診療ガイドラインに両者の推奨投与量を掲載。透析時への対応も安心です。その場でCCrの計算もできます。
サンフォード感染症治療ガイドの販売価格は、4,400円税込み。HOKUTOで閲覧すれば節約にもなりますね。ただし最新版になるまでは、タイムラグがあります。
2022年8月5日に発売された2022年版は、2022年11月17日時点ではまだ実装されていませんでした。
「レジメン」は取扱い強化中
ケモの投与量やスケジュールが確認できます。泌尿器科領域もどんどん追加されており、前立腺癌のトリプレット療法など、最新のレジュメが確認できます。
外来でちょっと確認したいときなど重宝します。
「ERマニュアル」で当直時も安心
聖路加国際病院の救急医が監修するマニュアルです。疾患別・症候別にまとまっているので、困ったときにすぐに調べることができます。
当直時には他科の知識が必要になることも多く、助かります。
「CTCAE」で有害事象検索
CTCAE(Common Terminology Criteria for Adver Events)、有害事象共通用語基準です。日本語訳ライセンスも取得しています。
「Pubmed」「UpToDate」で質の高い情報へアクセス
Pubmedでの論文検索や、UpToDateの検索画面への外部リンクです。Google検索でも出てくるページですので、HOKUTOから利用する意義は大きくないでしょう。
すべての機能を利用するためには、別途契約が必要です。
横断検索機能が優秀
上記の機能をさらに便利にしてくれるのが、「横断検索機能」です。アプリ上部の検索バーにキーワードを入力すれば、それぞれの機能の該当するページを複数表示してくれます。
例えば抗生剤名で入力すれば、抗生剤のDIだけでなく、サンフォードガイド等もまとめて表示。知りたい情報にすぐにアクセスできます。
ノートを使えばメモ代わりに
HOKUTOで調べた情報はノートに残せます。メモとして残すこともできますし、「ポスト」として他のユーザーと情報共有することもできます。
Evernoteとの同期にも対応。ノートの機能はWeb版でも利用できます。
オフライン環境でも一部機能は使える
通信できない場所でも、HOKUTOオリジナルのコンテンツは利用することができます。一方で、外部サイトへのリンクは機能しません。
「ガイドライン」は掲載終了
HOKUTOでは、幅広い分野のガイドラインのリンクが用意されていました。
しかし残念ながら、2024年1月よりガイドライン検索機能は終了しています。Mindsの規約変更が原因のようです。
もともとガイドラインは、HOKUTOアプリ本体に収録されている訳ではなく、外部サイトへのリンクが掲載される仕組みでした。
ガイドラインの検索はMindsからも可能です。
HOKUTOでポイ活が可能に!
2023年10月3日より、HOKUTOにポイント機能が実装されました。アプリを最新にすることで、画面下のタブに「ナレッジ」というボタンが追加されています。
対象の記事を既読にすると、ナレッジが溜まる仕様です。ナレッジを貯めると、2ナレッジ=1円相当のAmazonギフト券として交換することができます。
まだまだ、獲得できるポイント数は少ないですが、今後に期待が高まります。
2024年5月からは、記事をスクロールすると一定確率で発生する宝箱も登場しています。
実際にHOKUTOでどのくらいポイントが貯まるか
2023年10月から、ほとんどのナレッジを獲得しているつもりです。約半年で稼げたポイントは800円相当。
他サイトに比べ決して多いとは言えない額です。ただ、HOKUTOはポイ活よりも、機能そのものに価値があるとも思っています。
HOKUTOの始め方|画像付きで解説
HOKUTOは一部Web上で使える機能もありますが、基本的にはアプリで操作します。アプリはandroid版とiOS版両方の用意があります。
まずはアプリをダウンロード
アプリを開くと次の画面に移動します。
新規登録から登録フォームに移動します。
続いて本人情報の入力画面に映ります。キャンペーンの特典のために必要な招待コード(クーポンコード)もここで入力します。
入力する情報
- 職種
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 卒業大学
- 診療科第一標榜
- 医師免許取得年
- 勤務先
- 招待コード(クーポンコード)
- メールアドレス
上記を入力するとアプリの通知設定、ガイダンスへと移ります。
HOKUTOの登録キャンペーンで1,500円獲得
HOKUTOは、新規登録時にAmazonギフト券を配るキャンペーンを実施しています。以前は紹介した医師にのみ3,000円分がもらえました。
2022年8月以降は、登録者と紹介者、ともに1,500円分がもらえる仕様です。
HOKUTOの紹介キャンペーン
- ユーザーごとに招待コードを用意
- 会員登録時のコード入力で特典対象
- 特典はAmazonギフト券1,500円分
- 登録者・紹介者ともに獲得
近くに招待してくれる医師がいないという方は、私の招待コードRAJX5をお使いください。お得にHOKUTOを始められます。
HOKUTO紹介コード
RAJX5
2022年から度々キャンペーンが強化されました。過去のキャンペーンの詳細も参考に載せておきます。
自身の招待コードはどこで確認できる?
知人医師に紹介する場合は、ホーム画面のキャンペーンバナーをタップすると、自分の招待コードを確認することができます。
バナーが見当たらない場合は、右上のマイメニューからも確認が可能です。
【現在なし】知人紹介がグレードアップ
HOKUTOでは、度々紹介キャンペーンが強化されてきました。診療科限定で増量するので、該当の診療科の先生はお得に始めることができます。
対象期間 | 紹介者特典 | 登録者特典 | 診療科 |
2022年8月1日~8月14日 | 5,000円 | 20,000円 | 血液内科・呼吸器内科・消化器内科 |
2023年3月3日~3月31日 | 5,000円 | 20,000円 | 血液内科・呼吸器内科・消化器内科・呼吸器外科・膠原病内科 |
2023年5月15日~6月30日 | 5,000円 | 8,000円 | 泌尿器科、血液内科、呼吸器内科、消化器内科、膠原病内科、皮膚科、神経内科、乳腺外科 |
2023年7月1日~7月31日 | 5,000円 | 8,000円 | 循環器内科 |
2023年9月1日~9月30日 | 5,000円 | 5,000円 | 血液内科、呼吸器内科、呼吸器外科、消化器内科、消化器外科、泌尿器科、膠原病内科、乳腺外科、皮膚科、神経内科 |
2023年10月25日~11月30日 | 5,000円 | 8,000円 | 血液内科、呼吸器内科、呼吸器外科、消化器内科、消化器外科、泌尿器科、膠原病内科、皮膚科、神経内科、乳腺外科 |
2024年2月12日~2月29日 | 5,000円 | 5,000円 | 呼吸器内科、呼吸器外科、血液内科、膠原病内科、消化器内科、消化器外科、泌尿器科、神経内科、乳腺外科 |
2024年4月15日~4月30日 | 5,000円 | 5,000円 | 血液内科、呼吸器内科、呼吸器外科、消化器内科、消化器外科、泌尿器科、膠原病内科、皮膚科、神経内科、乳腺外科 |
2024年9月10日~不明 | 5,000円 | 5,000円 | 病院勤務医 診療科の縛りなし |
2024年9月10日から期間限定で、紹介キャンペーン増量が再開されました。今回は期限についての言及がありません。→11月になって終了を確認しました。
- 対象期間:2024年9月10日~未定
- 知人医師の招待コードを入力
- 登録医師が病院勤務医
- どの診療科も対象
今回はどの診療科でも病院勤務医ならOKとのことでした。
【終了しました】Medureの会員特典
MedureはMCIリサーチと共通のIDで利用できる医療情報サイトです。Medure自体も3,000円分の招待キャンペーンを実施しています。
2022年9月27日にMedureよりHOKUTOに使えるキャンペーンコードが送られてきました。利用規約に触れそうなので、このサイトでは掲載できませんが、Medureに登録することで送られくるようです。
Medureのコードを利用すると3,000円分のAmazonギフト券がもらえました。
Medureでも新規登録で3,000円分のポイントがもらえるキャンペーンを実施中です。詳細については下記記事もご参考ください。
【終了しました】ケアネットの会員特典
ケアネットには、広告をみることでポイントがもらえる「会員特典」のページがあります。
7月1日からHOKUTOの広告も追加されました。
9月30日までの期間限定で次のキャンペーンを実施していました。
- 対象期間:2022年7月1日~9月30日
- ケアネットの専用の招待コードを入力
- 会員登録で登録者に3,000円分のAmazonギフト券
周りに招待してくれる医師がいないという方もこのキャンペーンを利用すれば、3,000円がもらえます。
ケアネットの利用方法については次の記事もご参考ください。
HOKUTOの口コミ・注意点
無料で使えるアプリとして、私自身かなり満足しています。より客観的な意見もご参考頂けるよう、他のユーザーの評価も調べてみました。
HOKUTOアプリの使い心地に関する評価は高いようです。まだまだ網羅されていないガイドラインや計算ツールはあるので、今後のHOKUTOの成長に期待しています。
HOKUTOを利用する上での注意点は、個人情報の扱いです。
HOKUTOでは医師情報の一部を提携企業に開示すると明記してあります。
開示される情報は次の通り。
- 生年月日
- 氏名
- 勤務先
- 医療関連資格の有無・内容
- 医師免許取得年
- HOKUTOサービス上のコンテンツへのアクセス状況
個人情報の取扱いに抵抗のある方は、登録を控えておいた方が無難でしょう。
まとめ
臨床支援アプリ「HOKUTO」について解説しました。
臨床におけるちょっとした調べ物に役立つアプリです。会社の発展とともに使える機能が、増えていくでしょう。今後医師紹介キャンペーンも強化されていくことも予想されます。
2023年10月からHOKUTOポイントプログラムもスタートし、継続的なポイ活もできるようになりました。
ポイントがもらえる各種医療系サイトのキャンペーンについては、以下の記事もご参考ください。