2023年4月1日のPayPayの規約改定により、ソフトバンクまとめて支払いでチャージした分(PayPayマネーライト)は、納税には使えません。
※厳密には地方税統一コードeL-QRが使えないということで、水道料金の請求書や民間企業が発行する請求書は支払うことができます。
現状キャッシュレス納税としておすすめは楽天ペイです。下記記事もご参考ください。
通常のPayPayの支払には使える手法ですので、この記事自体は残しておきます。
- 請求書払いがポイント還元対象外になったPayPayに利用価値はあるか?
- PayPay残高へのチャージでポイントを貯める方法は?
- ソフトバンクまとめて支払いでPayPay残高にチャージするときの注意点は?
税金の支払いを含む請求書支払いでは、クレジットカードやコード決済のポイントが貯まります。とくにコード決済では、クレカのように手数料がかからない分お得です。
日々ポイ活と節約に励む勤務医うーろんです。今回はコード決済として最も普及している、PayPayで最大限お得に納税する方法を解説します。
2018年の「100億円あげちゃうキャンペーン」を始め、多くの強烈なキャンペーンで覇権を取ったPayPay。納付書のバーコードを読み取れば、税金の支払いでも0.5-1.5%のポイント還元を得られる優秀な決済手段でした。
残念ながら2022年4月1日よりPayPayでの請求書払いはポイント付与対象外。利用価値が大きく低下しました。
ただPayPayを導入している自治体は多いので、何とかPayPay経由でお得に納税したいものです。PayPay納税ではまだポイント還元の余地が残されています。
- 直接クレジットカードで支払う場合の手数料を回避
- ソフトバンクまとめてお支払いでクレカからチャージ
この2点だけでも十分な魅力があります。高還元率のクレジットカードについても解説しますので、ぜひご覧ください。
PayPay単独の還元率は0%
PayPayで支払う方法は3通りあります。
- PayPay残高
- PayPay後払い
- クレジットカード
この中で請求書支払いに対応しているのはPayPay残高のみです。PayPay残高からの支払いは当初無条件に還元率1%でした。変更を重ねて現在は以下の還元率に落ち着いています。
PayPayステップの条件
- PayPay支払いで300円以上の支払い30回かつ5万円以上/月
- Yahoo!のサービスを3つ以上
- Yahoo!プレミアム会員
- Yahoo!とPayPayのID連携済み
通常還元率 | 0.5% |
PayPayステップ①のみ達成 | 0.5% |
PayPayステップ②③④達成 | 0.5% |
合計(最大還元率) | 1.5% |
PayPayステップの達成率に応じて、還元率が最大1.5%まで上昇します。
ただし2022年4月1日より請求書支払いはPayPayポイント還元対象から外されてしまいました。PayPayステップの条件①の達成には利用できますが、支払時のポイント還元は0%です。
これにより税金支払いにおけるPayPayの優位性はかなり低下しました。それでもクレジットカードでのチャージができれば、まだ有効活用する余地が残されています。
PayPay残高へのチャージ方法
PayPay残高へのチャージ方法は次の5つです。
- 現金
- 銀行連携
- クレジットカード
- ソフトバンクまとめて支払い
- ヤフオク!・PayPayフリマの売上金
PayPay残高にチャージができるクレジットカードはPayPayカードのみ。このチャージ方法ではポイント還元がないため使いません。
今回利用するのは「ソフトバンクまとめて支払い」です。
ソフトバンクまとめて支払いで高還元率を達成
ソフトバンクまとめて支払いとは、ソフトバンク系列の携帯料金プラン契約者が利用できる決済方法です。支払額を携帯料金に合算して支払うことができます。
支払いはVISA/Mastercard/JCB/アメリカン・エキスプレス/Diners Cardとほとんどのクレジットカードが対応。一部のデビットカードも使えます。
ソフトバンクまとめて支払いに高還元率のクレジットカードを充てることで、PayPayの還元率を高めることができます。
できるだけコストを抑えるならLINEMO
ソフトバンクまとめて支払いはSoftBank、Y!mobile、LINEMOユーザーであれば利用できます。コストを抑えて利用したいのであればLINEMOがおすすめです。最安プランは月額990円。3GB+5分間国内通話無料がついています。
私もそれまで楽天モバイル旧プランを利用していたのですが、LINEMOに変更してみました。
実際のLINEMOの使用感ですが、私の場合は自宅と職場でWifiを利用しているため月3GBでも全然困りません。ただ外で動画を見るのは厳しいです。あっという間に3GBに達します。超過すると通信速度300kbpsに制限されますが、この速度では動画はもちろんWebページを見るのにもイライラします。
その意味では楽天モバイル旧プランは制限後も1Mbpsと優秀でした。同じようなプランはmineoから1.5Mbps無制限、月額1,265円が出ています。
普段のデータ通信料が多くないという方は、LINEMO990円プランだけでも通用するかもしれません。
ソフトバンクまとめて支払いによるチャージ方法
ソフトバンクまとめて支払いを利用するためには、PayPayと連携が必要です。
また月々の利用額は年齢によって上限が設けられています。
年齢 | 利用額の上限 |
12歳未満 | 2,000円/月まで |
20歳未満 | 20,000円/月まで |
20歳以上 | 100,000円/月まで |
開通直後は上記の制限で利用できず、開通から3ヶ月間ほどは5,000円/月の縛りがあります。さらに時間が経過しても10万円にならない口コミも散見されます。公式の説明にも必要に応じて制限をかけると記載されておりブラックボックスです。
キャリアや料金プランによる制限については言及されていないものの、低価格の料金プランでは制限が設けられてことも十分に考えられます。
私も11月に開設し、3月からやっと使用制限2万円/月に到達。その後1万円/月ずつ増え、最終的に10万円/月まで拡大しました。
一定額の税金を支払うためには数ヶ月の準備が必要になりそうです。
おすすめの高還元クレジットカード
ソフトバンクまとめて支払いの上限が解放されたら、あとは高還元率のクレジットカードで携帯料金と一緒に支払うだけです。おすすめの高還元率のクレジットカードを挙げます。
- 三井住友カードゴールド(NL)【2.0%】
- 三井住友カードゴールド(NL)⇒Kyash⇒MIXI M【2.2%】
- エポスカードゴールド【1.5%】
還元率はいずれも年間100万利用した場合の相当額になります。
三井住友カードゴールド(NL)
三井住友カードゴールド(NL)は100万円利用で年会費無料、最大8,000円分のポイントバックのキャンペーンも実施中です。
還元率2%の内訳
- 基本還元率【0.5%】
- マイペイすリボ設定【0.5%】
- 年間100万円利用で1万円【1.0%】
年会費は5,500円ですが、初年度に100万円利用すれば永年無料のゴールドカードとして持っておけます。
クレジットカードを作成するときは、ポイントサイトの利用でさらにポイントがもらえます。
ポイントサイトからの登録が面倒だという方は、私の紹介でよければ下記リンクもご検討ください。上記特典に加えて利用の額の15%、最大2,000円分のポイントが追加でもらえます。
\ここからの登録で+2,000pt/
Kyashで+0.2%
Kyashはプリペイド形式の決済・送金サービスです。三井住友カードとMIXI Mを経由することで還元率を0.2%上昇させることができます。ポイント付与は月額1,00円まで。月5万円が0.2%の還元を得られる上限です。
MIXIMにチャージすることで3Dセキュアにも対応できるため、使用の幅が広がります。
エポスゴールドカード
エポスカードは年会費無料、基本還元率0.5%のカードです。50万円前後の利用でインビテーションが届きゴールドカードにアップグレードできます。インビテーション経由であれば年会費は永年無料です。
直接ゴールドカードの申込も可能ですが、この場合は年会費が5,000円発生します。
還元率2.5%の内訳
- 通常還元率【0.5%】
- 選べるポイントアップショップ【1.0%】
- 年間100万円利用で1万円【1.0%】
エポスゴールドカードの最大還元率は2.5%です。今までMIXIMを経由して様々な用途に利用るすことができました。
しかし2023年7月の改訂で、選べるポイントアップショップからMIXIMが除外。MIXIMを経由する意義がなくなりました。
納税以外ならPayPayポイントとの2重取りもOK
請求書支払いには利用できないものの、上記の方法でチャージしたPayPay残高を一般の決済で利用すれば、PayPayポイントとの2重取りは可能です。
PayPayステップに応じて3-4%還元の決済手段が完成します。PayPayステップは月額30回利用がきついですが、ソフトバンクユーザーであれば携帯料金の分割払いをPayPayで支払うなどの裏技もあります。
またAmazonもPayPayで決済できるようになりました。Amazon利用が多ければ、決済をPayPayに変更することで利用回数が稼げます。
PayPayが利用できる条件
コード決済PayPayで納税できる条件は、以下の3つです。
- 手元に振り込み用紙が届く
- 振り込み用紙1枚あたりの納税額が30万円以下
- 自治体がPayPayでの納付を採用している
手元に振り込み用紙が届く
納付書が手元に届く地方税には不動産税や自動車税などがあります。とくに高額になるのは住民税です。
住民税には給料から天引きさる特別徴収と、自分で支払う普通徴収という2つの徴収方法があります。特別徴収から普通徴収への変更は難しいですが、退職した場合に普通徴収となるので、医局人事で転勤を繰り返している方は該当します。
給与所得以外の住民税については、確定申告時に徴収方法の選択が可能です。普通徴収でも銀行口座からの自動引き落としを設定していると、やはり振り込み用紙は届きません。自治体の窓口で納付書方式に変更してもらいましょう。
振り込み用紙一枚あたりの納税額が30万円以下
請求書1枚当たりの納税額が30万円以上になるとバーコードが印字されません。住民税は4半期ごとの4分割ですので、一年間の納税額が120万円を超える方が該当します。年収で1,600-1,700万円のラインです。超えている先生も多いかもしれません。
バーコードがない振り込み用紙は、コード決済はもちろんコンビニでの決済にも対応していません。
金融機関もしくは役所の窓口での決済のみとなり、原則現金で支払うことになります。分割に応じてくれる自治体もありますが、収入の減少など「全うな理由」がないと応じてくれない自治体も多いようです。
東京港区のように「30万円以下に調整する」と言及している自治体もあるので、ご住まいの納税課に問い合わせてみるとよいでしょう。
自治体がPayPayを採用している
自治体が住民税の決済方法としてPayPayを導入していなければ、利用できません。PayPayに対応している自治体はこちらから確認することができます。
PayPayはau PAYやd払いに比べると対応している自治体が多いです。ただ2022年4月から決済方法を拡充した自治体もあります。PayPayよりau PAYの方が還元率を上げやすいので、まずは自分の自治体のホームページで採用されている決済手段を確認してみましょう。
私の住む自治体ではもともとPayPayとLINE Payのみでしたが、4月からau PAYやd払いも利用できるようになりました。
貯めたm3ポイントで税金が支払える
最後は医療従事者限定となりますが、m3.comで貯めたポイントを納税に利用する方法を紹介します。
m3.comは医師30万人以上が登録する医療情報サイト。記事を閲覧したり、アンケートに回答することで月5千-1万円相当のポイントが貯まります。
貯めたm3ポイントはTポイントに交換できます。そして2022年4月にTポイント⇒PayPayポイントの交換が開通しました。
交換上限は以下の通りです。
- 1日2万円まで
- 1月5万円まで
この方法では納税におけるポイント還元はありません。m3ポイントがどうしても余っているという方は、ポイントの使い道の選択肢として検討してもいいかもしれません。
まとめ
PayPayでの納税方法について解説しました。
- PayPayで納税する条件
- 自治体がPayPayに対応
請求書1枚あたり30万円以下
納付書が届く - PayPayでお得に支払う方法
- ソフトバンクまとめて支払いでPayPay残高にチャージ
携帯電話料金を高還元率のクレジットカードで支払い - 高還元率のクレジットカード
- 三井住友カードNLゴールド(+Kyash)
エポスゴールドカード+MIXI M
PayPayの請求書支払いポイント付与対象が非常に残念です。au PAYが自治体に採用されていれば簡単かつ高還元が狙えます。au PAYでの請求書支払いについてはこちらの記事もご参照ください。
他にも還元率2%以上の納税方法については、こちらの記事もご参考ください。
以上皆さんのポイ活に役立てていただければ幸いです。